ネキシウムとフオイパン、AID酵素を結ぶのは膵炎

そもそもAID酵素とは遺伝子改変酵素です。
これは抗体遺伝子を組み替えたり、抗体の攻撃力や病原体の認識能力を高めるために配列を変えることが出来ますが、同時にガンを発症してしまう力を持っています。
近年の研究によればAID酵素の発現は膵炎からガンに進展してしまう兆しであるといわれ、AID酵素がもたらす変異も分析が求められています。
元々、ガンと膵炎は古くから深い関わりがあると言われてきました。
そうなるとガンのリスクを避けるためにも膵炎の治療は真剣にならざるおえません。
そんな膵炎の治療に使用されることで見かける機会が多い薬がネキシウムとフオイパンです。
急性膵炎とは消化器官のひとつである膵臓が急に炎症を起こす症状の事を指しており、軽度であれ重度であれ、急性膵炎と診断されたら入院治療が行なわれます。それほど急性膵炎は無視できない症状なのです。
ネキシウムとフオイパンはこうした消化器官の治療を目的とした薬ですが、それぞれの特徴と効果は少し異なります。
まずネキシウムは胃酸の分泌を抑制する胃腸薬です。プロトンポンプ阻害薬とも呼ばれ、逆流性食道炎や十二指腸潰瘍、また非ステロイド性抗炎症薬を服用した際に発生してしまう胃潰瘍といった症状を改善してくれます。
一方、フオイパンは膵炎で使用することを目的とした薬です。
タンパク分解酵素阻害薬やカモスタットとも呼ばれ、膵炎で引き起こされて活性化した分解酵素を抑制する作用を持っています。
膵臓は炎症を起こすと酵素を漏れ出してしまい、放っておけば膵臓自体すら分解しかねません。それを防ぐには膵臓の酵素を阻害する働きがあるフオイパンが必要になるのです。
膵炎による痛みを緩和するだけでなく、逆流性食道炎といった症状の治療にも使用されます。