ネキシウムの特徴とは

ネキシウムは胃壁細胞にある胃酸の分泌を促すプロトンポンプに作用し胃酸の分泌を抑える薬です。1991年にオメプラゾールが承認されて以降から今回のネキシウムは国内で4成分目のプロトンポンプ阻害薬となります。他にも胃酸分泌抑制薬にH2ブロッカーというお薬がありますが、プロトンポンプ阻害薬はこれと比べものにならないほど強力に胃酸分泌を抑制することができるのが特徴の一つとして挙げられます。対象疾患は逆流性食道炎や胃・十二指腸潰瘍などで胃酸の過剰分泌により粘膜が障害されることで引き起こされる上腹部痛や食欲不振、胸やけなどが主症状です。そもそもプロトンポンプは胃粘膜の壁細胞に存在し、アセチルコリンやヒスタミン、ガストリンといったホルモンから信号を受け取って胃酸の主成分である塩酸を作るのですが、プロトンポンプ阻害薬はこの信号をブロックするので塩酸が作られるのを抑制することができ、結果胃酸の分泌も少なくなるので胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎に効果があります。ネキシウムの副作用として下痢や肝機能障害が挙げられますが、同成分をもつオメプラゾールと比べてかなり副作用は軽減されています。ネキシウムはオメプラゾールを構成する鏡像異性体と呼ばれるR体とS体が混じった物質のうちS体のみを製剤化したものだで、そうすることによりオメプラゾールに比べて肝臓においてCYPと呼ばれる代謝酵素の影響を受けにくくなり、より効率的に標的であるプロトンポンプに到達することが出来るのです。その結果ネキシウムはオメプラゾールよりも胃酸分泌抑制作用が長くなり高い薬効を得られるようになりました。1日1回の投与で効果が1日持続するのも特徴の一つです。