自律神経失調症での食道炎や胃癌予防にネキシウム

ネキシウムは胃酸の分泌を抑え、胃潰瘍や逆流性食道炎を治療するために用いられるお薬です。胃酸が多く分泌されると、胃痛や胸やけが起こります。胃粘膜が傷ついて胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因にもなります。胃酸の分泌を抑えることで、胃痛や胸やけの症状が和らぎます。アスピリンが原因の胃潰瘍にも効果があります。
ネキシウムは、PPI(プロトンポンプ阻害薬)と呼ばれるお薬です。胃酸は胃壁から分泌されますが、アセチルコリンやヒスタミン、ガストリンと言った体内の物質が、胃壁にあるそれぞれの受容体にくっつくことにより、プロトンポンプを活性化し、これにより胃酸が分泌されます。ネキシウムは、プロトンポンプを阻害することにより、胃酸の分泌を完全に抑制します。H2ブロッカー薬より強いお薬です。
逆流性食道炎の原因の一つは胃酸の分泌が多くなることにあります。ストレスが原因の自律神経失調症が原因となることがあります。ストレスにより食道粘膜の胃酸に対する感受性を高めてしまいます。この場合にはネキシウムのほかに自律神経失調症を治療するお薬が処方されます。自律神経失調症は生活リズムの乱れやホルモンバランスによっても生じます。誰でもかかりやすい疾患です。
また、ネキシウムは胃炎や、胃潰瘍、胃癌の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌にも使用されています。近年は肺癌や大腸癌が増えてきていますが、胃癌は横這いであるものの依然として高い水準で死亡者を出している疾患です。ピロリ菌を除菌することで、胃癌の発生率は有意差を持って抑えられるという報告があります。早期胃癌に対して内視鏡手術が行われた後に、除菌を目的として使用されることもあります。